ここ数年、コロナの感染予防の為に年男・年女の方の御祈願のみ厳修していた節分会ですが、本年は2月11日午後2時より、本堂にて「節分会追儺特別大護摩供」を厳修致した後に、「福豆撒き式」を行います。

裃を身に着けて「開運厄除・除災招福」のお祓いを受けた年男・年女の皆様により、「福は内」と大きな声と共に前から景品入り福豆(約10,000袋)が撒かれ、多くの善男善女参拝者が予想されます。又、今年は本堂前に於いて午後2時より、首里城復興支援ソング「SYURI NO UTA」の作曲者でもあるヴァイオリニスト竜馬さんによる「奉納コンサート」も同時開演されます。

年男・年女をお申込みの方は、御本堂受付にてお申込み下さい。また、遠方で来られないという方は、電話・メール、又はホームページよりお申込みいただく事もできます。詳しくは、どうぞお尋ね下さい。

 

さて、日本の旧暦では立春に近い新月の日が一月一日とされており、その前日が節分になります。文字通りその日を境に季節を分けるという意味です。節分とは元々各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで、「季節を分ける」ことも意味しています、江戸時代頃より、現在のように節分というと2月3日を指すようになりました。(当山では、ご参詣の皆様がお参りしやすいように、建国記念日に行っております。)

古来より、節分の日には邪気を払い新春を迎えるという行事が、宮中・寺社仏閣をはじめ日本各地で、伝統的に行われてきました。

 

 節分といえば、「福は内、鬼は外」と唱えながら豆を撒く事を連想します。「豆」をはじめとする穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっているといわれています。

 

又、鬼といえば、地獄の閻魔様の獄卒(地獄の亡者を責める)のイメージが強くありますが、地獄だけに鬼がいるわけではありません。各地の民話などには、良い鬼の話も多く残されており、鬼を神として祀る神社もあります。

 

成田山では豆を撒く時には、「福は内」としか唱えません。それは何故かといいますと、御本尊不動明王の前では「鬼も改心する」からです。

節分に追払う鬼。ことによったら私達の心の中にも邪鬼が住んでいるかもしれません。お不動様のお力をお借りして、邪鬼を追い払い、すがすがしい心で、やがて来る「春」を迎えましょう。

                                    合 掌

 

 

 

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