過ぎ去った日の事は悔いず、まだ来ない未来には憧れず、とりこし苦労をせず、現在を大切に踏みしめてゆけば、身も心も健やかになる
                                                   ―パーリ 中部経典―

日々の生活の中では様々な事があり、いつ何時、何が起こるかわからないものです。

突然予想していない事が起こったりするかもしれません。

病気になって入院したり、大怪我をしてしまう時もあるかもしれません。

不運や災難は、どこに待ち受けているかわからないものです。

人生においては何が起こるか予想がつかず、明日自分がどうなるかという事も分からないものです。しかも誰もその事を完璧に予知する事はできません。

「明日どうなるか」分からないからこそ、今何が大事なのか、よく判断し過ごすのは大事な事であると思います。

起こってしまった過去の事を悔やんでいるのはむなしいことです。でも未来や明日の心配ばかりしているのも愚かだと、ブッダは言います。

重要なのは今現在どうあるのかという事であり、今まさに成すべき事を熱心にしなさいと、教えてくれています。

現在の自分のあり方を見極めた人は、生き方も自然に定まっていくものだという事を、この言葉は教えてくれています。

日々の一喜一憂にとらわれず、一日一日をひたすらに生ききる事、清清しく過ごす事が、毎日をより良く、素晴らしいものにするのだと思います。

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